«はじめまして。»

はじめまして。季恵子です。







季恵子たちは、ここ、みどりが丘の町にひっこしてきました。



そして、この人が季恵子のパ・・・



まちがえた！この人はうちに来てたお客さん。



こんなパパだったらいいけど、ほんとの季恵子のパパは





こんな風なちょっと冴えない感じです。

だけどとってもやさしくて季恵子は大好き！

季恵子のママは、季恵子が産まれたときに死んでしまいました。

だから、ずっとパパと二人暮らしだったんだけど、







今日からこのロクおじさんが一緒にすむことになりました。

禄春っていう名前なんだって。季恵子のパパの双子の弟。

ぜんぜん似てません。





パパとロクおじさんは、あまり仲が良くありません。

でも、ロクおじさんはハサンということをして、お金もおうちがないんだそうです。

だからパパは、仕方なしに一緒に住むんだといってました。





季恵子がロクおじさんと話しているときも、あんまりうれしそうじゃありませんでした。

ロクおじさんのロクは、「ろくでなし」のロクだとしんせきのおばさんが言ってたのを思いだしました。

ろくでなしって、なんのことなんだろう。





パパの夢は、ケーキ屋さんをひらくことなんだって。

ひっこししたおうちはとても広くて、お隣の部屋でケーキ屋さんを開くんだそうです。






「季恵子、いつかここにたくさんのお客さんがくるんだよ。楽しみだね」

パパはとってもうれしそうに季恵子に言いました。

わくわくしてきます！